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2024年6月3日に、山口県下関市の市職員による「鉄粉サビの飛散事故」が報道されました。
飛散した鉄粉サビが周囲の自動車のボディに付着し洗っても取れなくなり、1400万円の被害が発生したというものです。
「なんで洗っても取れないの?」という疑問をお持ちの方にその理由をご紹介します。
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目次
何が起きたか
ニュースの内容を整理します。
ニュースの概要
- 誰が → 山口県下関市の職員数名が
- いつ → 2023年11月頃 (公表したのは2024年6月3日)
- どこで → 市が管理する建物の屋上で
- なにをした → 手すりのさびを電動工具などを使い、業者に頼まず自分たちで落とした
- どうなった → 飛び散った鉄粉さびが周囲の自動車のボンネットに着いて取れなくなった
83台の被害にあった車の修繕などに要する被害額は1400万円であり、下関市が負担することになった
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なぜ自動車に付着した鉄粉サビは洗っても落ちないのか
鉄粉サビが付着してもすぐに洗い流せば、一般的には取り除くことができます。
ところが、鉄粉サビがついたまましばらくの間放置しておくと、洗っても取れなくなってしまいます。
鉄粉サビが取れなくなってしまう理由
【結論】
鉄粉のサビが進む(酸化がすすむ)と、徐々に車のボディ(ボンネット・トランク・屋根など)に食い込んでいってしまうからです
【補足】
とがっている鉄粉が、飛んできて車のボディに刺さるわけではありません。
最初はボディに乗っているだけの状態なのですが、鉄粉の酸化が進むとともにボディに徐々に食い込んでいきます
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業者に頼むとどうなっていたか
もしも業者が仕事として請け負ったら次のように対応していたと思われます。
業者だったらこうしていた
- 鉄粉の飛散を防ぐために、足場を組んで建物をシートで囲ってから作業をする
- 建物の周辺の人たちにあらかじめ作業の案内をして、車両などにはカバー等をかけさせてもらうなどの協力を要請する
- あらかじめ天気予報などで雨や風の状況を予測しておくことも大切
- まわりのものを守る、いわゆる「養生」が大切
要するにかなりの注意を要する作業というわけですね。
知識のない素人が中途半端に手を出すと今回のような大きな損害が生じる事態となってしまいかねません。
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まとめ
山口県下関市でおきた市職員によるサビ掃除で1400万円の被害が発生してしまった事件を通じて、付着した鉄粉が取れなくなってしまう理由についてまとめてみました。
最後までお目通しいただきありがとうございました。
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