南海電鉄を検索すると「南海電鉄 出禁」と出てきます。
「南海電鉄 出禁」とは何なのか詳しく調べてみました。
南海電鉄の出禁(入店・出入り禁止)とは
これは、「居酒屋でご」の大将が飲食代金をめぐるトラブルを原因として、南海電鉄の関係者の入店を「出入り禁止」にした事件のことです。
でごの大将が書いた張り紙の画像がXで拡散され、テレビニュースにより広く知られました。
最後に、両者は和解して、もとの良い関係に戻ったということです。
事件の概要
「南海電鉄関係者はすべて入店禁止」 居酒屋の張り紙が話題、「これで潰れても気にしない」店主の言い分
— 代理人 (@makaikurabu1) February 2, 2024
予約し来店した南海電鉄の社員数名
3時間飲み食いし、1人あたり5千円計算になると高いと警察を呼び言い値で帰宅した模様。
#フジプライムオンライン pic.twitter.com/doDp0IQxnO
ことの経緯は
- 南海電鉄が客として11人で来店し3時間くらいどんちゃん騒ぎして飲んだ
- 請求された飲食代56,000円を支払って店を出た(一人あたり5,000円)
- 店に戻った南海電鉄は、「高いやないか。ぼったくりやないか。明細出せや」とクレーム
- 大将と南海電鉄との間では解決せず、警察を呼ぶもおさまらず
- 大将が『ほんならお前らは、なんぼで納得するんや』と聞いたら、南海電鉄は『俺らは1人4000円で納得する』と
- 大将は、一人あたり4,000円とし、4,000円✖11人=44,000円にして差額1万2000円を返金した
拡散のきっかけは石川浩司さんのX(ツイッター)
石川浩司さんというミュージシャンの方が、「酒処でご」の南海電鉄関係者出入り禁止という張り紙をみつけ、2024年1月30日にポストした。
石川さんは、35年前に放送された『三宅裕司のいかすバンド天国』、通称イカ天をきっかけにブレイクしたバンド「たま」のドラマーだった方です。「ランニングシャツの人」です。
今は、個人で音楽活動をされているようです。
このポストが瞬く間に拡散し、テレビのニュース番組でとりあげられ一気に認知が広がりました。
南海電鉄は一体何をしでかしたんだ。 pic.twitter.com/ldDei0pTLu
— 石川浩司 (@ishikawakoji) January 30, 2024
「酒処でご」は大阪府泉佐野市の居酒屋
泉佐野駅は、南海本線の駅です。
向かって左端の赤い看板(アサヒスーパードライ)に問題の「張り紙」があります
問題の張り紙はこちら
文字起こしすると、
南海電鉄関係者様すべて入店禁止とさせていただきます!!
入店後南海様とわかった時点で精算、出店お願いします!!
酒処 でご R5.8.19(土)~
(激おこマークが2つと進入禁止マーク1つ付き)
そして最高にイカした大将がこちら
Yahoo!の口コミによると通称というかニックネームは「でごちゃん」
Yahoo!ニュースにもなった
記事のタイトルは、日本最古の大手私鉄が飲食店から出禁で物議! 「3時間5000円はぼったくり」はカスハラか?」
これはちょっとひどいと思った事案です。考えたことをもろもろ書きました。https://t.co/GpeoTAXIGJ
— 東龍@グルメジャーナリスト (@toryu76) March 3, 2024
イケてる大将のカッコいいところ7選
1.客に媚びない、いうべきことはハッキリ言う
- 「1人3万円って言うんだったら、ぼったくりと言われても、これはしょうがないけど、正当な値段もらって、なんでそこまで言われないといけない。自分らの飲んだ量を考えてみろ。3時間どれだけどんちゃん騒ぎして、飲んだのかと」
- 「ぼったくりと言われてこっちも頭に来てしまった。血圧があがりましたわ」
2.客の話はちゃんと聞く
警察に来てもらっても、らちがあかず話し合いがヒートアップしたことは容易に想像できます。それでもなお、大将は次のように客の意見を冷静に聞いています(言葉はちょっときついですが)
これに対して、「俺らは一人4,000円で納得する」と答えるほうもどうかとは思います。
3.売り上げが減ろうが自分の信念を貫く
「酒処でご」は南海電鉄本線の泉佐野駅徒歩1分の立地なので、南海電鉄関係者のお客も多いと想像できます。それなのに「それで売り上げが減ろうが気にしない」と。
4.常識的で独りよがりではない
大将は、テレビの取材にあたり、次のようにおっしゃっています。
確かにお互いに言い分があるから対立したり、もめごとになるわけです。「自分だけが正しいわけではない」としたうえで、取材に答えています。
また今回のできごとも自分でいいふらしたりSNSで拡散したりなどしないで、張り紙にとどめておくのも常識でバランスがとれています。
5.筋を通した相手を許す寛大な心を持つ
取材の最中、事態を把握した南海電鉄の上層部が、「張り紙をはがしてほしい」と大将に詫びを入れました。大将は詫びを受け入れて張り紙をはがしました。
筋を通した相手をゆるす寛大な心を持たれています。
6.常連客に愛されている
こちらはYahoo!の口コミです
・元気が大将が1人でやってます。料理もそこそこおいしいです
引用:Yahoo!口コミ
・本当はあまり教えたくないお店、、、。 お値段もお手頃な上に 全体的に本当に全て美味しいです。何を頼んでも間違いなし。 本当におすすめのお店です。 お店の雰囲気も相まってお酒も進みます
・泉佐野駅前徒歩1分で駅からも近く、地元の新鮮な魚を味わうならココ!値段も安く最高。気さくなマスター(通称でごチャン)の爆笑トークも交えたら酒も進む事間違い無し!
7.料理の腕前が確かで、しゃべりが面白い
Yahoo!の口コミによると料理の腕前が確かで、なおかつトークもうまいらしいです
ニックネーム「でごちゃん」という、とても気さくな「プロの板前さん」。料理はしっかりしている。一人で入っても、でごちゃんを相手に、楽しく、美味しい魚料理を頂ける。二度、三度と行くと、居心地が良くて他では味わえない「泉州の人の良さ、魚の味、田畑の味」を楽しめる。煮物も料理人の味で、チェーン店の料理とは、数段違う。でごちゃんが気さくで、ひょうきんかつ、冗談も壷を得ており、客を退屈させない。宴会等で事前に予算と希望の料理をお願いして置くと、思った以上に立派な料理が並んでおり、満足出来ました。
引用:Yahoo!口コミ
南海電鉄の対応は
2023年8月~2024年1月までは放置
この張り紙は、張り出された2023年8月から2024年1月までの約6か月間そのままだったと思われます。その間、南海電鉄はこの張り紙を放置していたことになります。
イット!が南海電鉄に取材したところ
おそらく広報部かと思われますが、次のように回答しました
2024年2月2日に南海電鉄から大将あてに「貼り紙をはがしてほしい」と電話があった
大将が張り紙はがして、いい笑顔!
まとめ
南海電鉄の出禁事件で、居酒屋「でご」の大将のかっこいいころを7つ挙げてみました。
南海電鉄も潔く謝ったのは立派です。
最後までお目通しいただきありがとうございました!